2021年9月
パン種-エルサレム旧市街のパン工房にて
パンを焼く際に、自然発酵で膨れた捏ね粉を次回のために取り置くものをパン種という。イエスは「天の国は、パン種に似ている。女がこれを取って三サトンの小麦粉に混ぜると、やがて全体が膨らむ」(マタイ13:33)とパン種を良い意味のたとえに使われた。旧約聖書では「あなたがたが主に献げる穀物の供え物は、パン種を入れて作ってはならない。」(レビ2:11)と悪いものとして書かれている。発酵を腐敗したものとして考えられたのであろう。
撮影:横山 匡
横山 匡 プロフィール
1937年高知県に生まれる。53年キリスト教に入信。84年に1年間イスラエルに滞在し写真撮影に専念。92年フリーカメラマンとして独立。「横山フォトライブラリー」開設。聖書の舞台を中心に世界各地で取材活動を展開中。
著書
「イスラエルに見る聖書の世界」旧約編、新約編。
「トルコ・ギリシア聖書の世界」使徒行伝編。
「イスラエル花景色」 以上(ミルトス)。
「目で見る聖書の時代」月本昭男氏と共著。(日本キリスト教団出版局)。
「アダムの青春と魚」「海はワイン色」「遥かなるパン」池田裕氏と共著。
「新聖書植物図鑑」廣部千恵子氏と共著。 以上(教文館)
写真集「ガリラヤの春」「波濤を越えて」「荒野の果てに」 以上(小堀グラフィックス)
他多数。