翻訳事業支援ソフト、パラテキスト

2017.05.24

新共同訳の翻訳のプロセスはすべて手書き原稿がもとになっていました。それをタイプで清書して、コピーして、封筒に入れて委員の方々に送るという作業をひたすら繰り返していました。今回の事業では聖書協会世界連盟とSILインターナショナルという二つの聖書翻訳団体が協力して開発したパラテキストという翻訳事業支援ソフトを使っています。翻訳者の方が翻訳を進めてサーバーと同期すると、事務局や他の翻訳者がほぼ同時に自分のコンピューター上でその翻訳を見ることができます。画面上では原語はもちろん他の翻訳聖書とも比較できるだけでなく、一つの原語がどのような日本語に訳されているのかを管理したり、共観部分を比較し編集するといった作業がしやすくなっています。このソフトのお陰で、今回の翻訳事業ではより早く、より精度の高い翻訳を生み出せるようになりました。

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