2024年11月
ユダの荒野
さて、イエスは悪魔から試みを受けるため、霊に導かれて荒れ野に行かれた。そして四十日四十夜、断食した後、空腹を覚えられた。(マタイ4.1)
死海の西側に広がる山地は、草も木も生えない石灰岩の起伏が連なる荒れ野である。西方の地中海から運ばれてくる雨雲は、エルサレムなどがある中央山地にさえぎられて、死海側の山地は「雨の陰」になってしまう。しかし、荒野は神に触れる場となる。モーセもシナイの荒れ野に導かれ大モーセとなった。
撮影:横山 匡
横山 匡 プロフィール
1937年高知県に生まれる。53年キリスト教に入信。84年に1年間イスラエルに滞在し写真撮影に専念。92年フリーカメラマンとして独立。「横山フォトライブラリー」開設。聖書の舞台を中心に世界各地で取材活動を展開中。
著書
「イスラエルに見る聖書の世界」旧約編、新約編。
「トルコ・ギリシア聖書の世界」使徒行伝編。
「イスラエル花景色」 以上(ミルトス)。
「目で見る聖書の時代」月本昭男氏と共著。(日本キリスト教団出版局)。
「アダムの青春と魚」「海はワイン色」「遥かなるパン」池田裕氏と共著。
「新聖書植物図鑑」廣部千恵子氏と共著。 以上(教文館)
写真集「ガリラヤの春」「波濤を越えて」「荒野の果てに」 以上(小堀グラフィックス)
他多数。