2020年10月
野山羊(アイベックス)
サウルに追われたダビデは、エン・ゲディの「山羊の岩」付近の洞窟に隠れていた。(サム上24:1~)死海のほとりにそびえる岩山の谷、エン・ゲディにはダビデの泉から流れ落ちる滝があり、野山羊(アイベックス)がたくさん生息している。夜は高い岩山の上に登り、夜明けとともに谷に下って水を飲み、草木を食べる。肉を食べても良い動物とされている(申14:5)が、乱獲のためイスラエル建国の頃は絶滅に貧していた。建国以来の保護活動のため、現在では南部のミツペラモンでも多くの群れが見られるようになった。
撮影:横山 匡
横山 匡 プロフィール
1937年高知県に生まれる。53年キリスト教に入信。84年に1年間イスラエルに滞在し写真撮影に専念。92年フリーカメラマンとして独立。「横山フォトライブラリー」開設。聖書の舞台を中心に世界各地で取材活動を展開中。
著書
「イスラエルに見る聖書の世界」旧約編、新約編。
「トルコ・ギリシア聖書の世界」使徒行伝編。
「イスラエル花景色」 以上(ミルトス)。
「目で見る聖書の時代」月本昭男氏と共著。(日本キリスト教団出版局)。
「アダムの青春と魚」「海はワイン色」「遥かなるパン」池田裕氏と共著。
「新聖書植物図鑑」廣部千恵子氏と共著。 以上(教文館)
写真集「ガリラヤの春」「波濤を越えて」「荒野の果てに」 以上(小堀グラフィックス)
他多数。