信頼関係の構築を目指す

新年あけましておめでとうございます。
主の年2021年が始まりました。総主事就任後の最初の年、2020年は新型コロナウイルスの猛威に世界中が揺れ動く激動の一年となりました。収束の一手と期待されているワクチン開発はまだその途上にあります。年初から一都三県を皮切りに、緊急事態宣言が再発出されたようにコロナ禍は継続しており、一般社会も教会も先の見通しが立たない困難を強いられています。心から神様の守りを祈る日々です。

そのような中で、新年の企画や活動を思い巡らしていました。今年心に強く示される目標は「信頼関係の構築(Building Trust in a Relationship)」です。信頼関係はすでにあるものだと安易に思い込んでいないか。多くの変化に伴い人々の移動も生じる中、新しい人間関係やネットワークを育てる努力を続けてきたかどうか。同じ目標を持つ者同士でも信頼関係を育むことを志しているだろうか。顧客の皆様から信頼される組織となっているか。SNSなどを通じてインターネット上で容易につながることができても、信頼関係なしには真に豊かで有益なコミュニケーションは成立しないことを昨年経験した私は、以下の具体的な項目において目標設定をしました。

  1. 一信仰者としての「神様との信頼関係」
  2. 聖書普及事業を推進する団体として、その母体となる「諸教会との信頼関係」
  3. JBSと製作を共にしてくださる業者の方々、JBSを利用してくださる個人の方々など、いわゆる「企業や顧客との信頼関係」
  4. 新しい理事長を迎え船出する「JBS組織内での信頼関係」
  5. 聖書普及事業に関わる各国・各地域におけるすべての聖書協会との関係、その鍵を握る「UBS(聖書協会世界連盟)との信頼関係」

このような5つの分野において、新たな思いで信頼関係の構築を行う一年の歩みをしていきたいと思っています。

「ですから、あなたがたは、今そうしているように、互いに励まし合い、互いを造り上げるようにしなさい。」(聖書協会共同訳:一テサロニケ5:11)

先月、JBSの三か年計画を理事会・評議員会で表明しました。その計画の一つが「日本聖書協会150年史の編纂」です。これまでJBSは「100年史」「125年史」を書籍(本)にしてまとめましたが、それらの資料と過去の画像記録のデジタル化や、西暦2000年以降の活動記録をまとめる必要があります。今年から3、4年かけて編集作業を行ってまいります。

コロナ禍で始まったJBSの動画配信に「広報部:リモートインタビュー」「募金部:募金報告会」「視聴覚部(AVACO):夏期・クリスマス講習会」、「バイブルハウス:商品紹介(ECサイト)」などがあります。それらを強化し、より多くの方々に一早く情報や商品を届け、適切なサービスを提供できるように努めていきたいと思います。

やらなければならないことは山ほどありますが、一つ一つ煉瓦を組んで建て上げていくように、私どもの働きを進めていきます。どうぞ皆様、新年もお祈りと協力をよろしくお願いいたします。

主の平和

2021年1月14日