2020年の収穫感謝祭は?
今年は新型コロナウイルスの問題一色、どの業界でもその対応に右往左往する日々を送っています。あらゆるイベントがキャンセルとなりましたが、Web会議システムを使った会合が国内・国外で行われ、またリモートワークが実施され自宅勤務を行う機会が増えました。今後JBSの活動のあり方も徐々に変化していくことでしょう。
さて、少し明るい話題を!秋と言えば「秋刀魚(サンマ)」が美味しい季節です。私は毎年北海道産のものが店頭に並ぶことを楽しみにしているのですが、今年は不漁が続きかなり値段が高いようです。そのことでとても残念に思っていると、驚くべき情報が舞い込んできました。それは今年、日本の秋の味覚の一つである「松茸」が60年に一度の豊作で、それが地方を活気づけているということでした。早速お店を調査。都心ではお値段が安いと言えるものではありませんでしたが、それでもよく売れているようでした。収穫の秋ということもあり、お野菜・果物・お魚がたくさん並べられていて、どれを見ても新鮮で豊かさを感じさせてくれるものでした。そんな小さな喜びがコロナ疲れの私たちに癒やしを与えてくれています。
「それから、あなたは、畑に種を蒔いて得た労働の初物を献げる刈り入れの祭りを祝い、年の終わりには畑からあなたの労働の実りを取り入れる際に、取り入れの祭りを祝いなさい。」(出エジプト記23:16)
「あなたの神、主があなたとその家に与えられたすべての恵みを、あなたと、レビ人と、あなたの中にいる寄留者と共に楽しみなさい。」(申命記26:11)
実りの秋に収穫を得たことの喜びを共に分かち合い、収穫の神さまに感謝を表す。いわゆる「収穫感謝祭」(サンクスギビング)を北米では毎年秋に行います。その日、主なる家族が集まり、「七面鳥(ターキー)」や「パンプキン(西洋南瓜)」を調理し、みんなでいただく習慣があります。私が育ちましたカナダでは収穫感謝祭を毎年10月の第二月曜日に祝います。またアメリカでは毎年11月の第四木曜日に行います。数多くの良い思い出があります。
そして、この収穫を神に感謝するという伝統はピューリタンに遡り、更にその起源は聖書にあると言われます。普段離れて住んでいる家族が集まり、それぞれの家族の近況を確認し合い、神さまに感謝を献げて冬を越す。そして更に聖書は「寄留者(移住者・外国人)」と共にその恵みを楽しみなさいと勧めているため、教会などでは外部の人を招いて愛餐会(お食事会)を開催する所があります。今年は三密を避けるように奨励され、世界では移動も制限されています。さて今年はどのような収穫感謝祭となるでしょうか。インターネットでつながり、それぞれの場所でお料理をいただくことになるのでしょうか。たとえコロナ下であっても感謝を神さまに献げ、賛美の心を持って過ごすことを守りたいものです。ご報告を楽しみにしています。
さらに収穫感謝祭の時を越すと本格的に冬を迎えます。残念ですが今年はほとんどのクリスマス関係の集会やイベントは中止となるようです。インフルエンザとコロナの感染に十分お気をつけください。恵み深いアドベントそしてクリスマスを迎えることができますようにお祈りいたします。
主の平和。
2020年10月30日
- 総主事室より
- 総主事室より