オンラインサービスの可能性

緊急事態宣言の全面解除から約1か月が経ちました。コロナ第一波のピーク時、世界中の人々が外出自粛を余儀なくされ、一時的に交通・物流が止まり、通常の経済活動が行えない状態になりました。日本経済は深刻な打撃を受け、宣言の解除後も、経営者・労働者それぞれに困難が続いています。

一方で、このコロナ禍は大きな社会変革を起こしています。特にIT企業や、日本に300社以上あると言われるAI関連企業には追い風となり、テレワークの導入、推進、定着の動きが顕在化しています。その一つが「オンラインサービス」です。ニュース配信、ショッピング、ゲームなど、インターネット経由で提供されるさまざまなサービスのことを言います。これを機に、「オンライン授業」が行われるようになりました。医者と患者をつなぐ「オンライン診療」の利用も増加しました。ほかにも、番組制作、株主総会、コンサート、カウンセリング、介護支援、また、観光業や接待を目的とした宿泊など、あらゆる分野でオンラインの方法が試みられています。家にいながらにして宿泊の擬似体験ができる企画には、私も驚きました。

「オンライン礼拝」を始めた教会も多数あります。オンラインによる役員会(長老会・執事会)などのミーティングや、グループ活動なども始まりました。これからさらにその利用法が増えていくことでしょう。そのために必要なのは、超高速大容量通信の5G時代に対応したインターネット環境と機器の導入です。企業も、教会も、この波に乗るための設備投資がこれまで以上に必要です。

「ひたすらキリストの福音にふさわしい生活を送りなさい。そうすれば、行ってあなたがたに会うにしても、離れているにしても、私は次のことを聞けるでしょう。あなたがたが一つの霊によってしっかりと立ち、福音の信仰のために心を一つにして共に戦っており…」(新約聖書:フィリピ1:27)

6月から私たちJBSも、動画共有サイトのYouTube上で「オンラインインタビュー」の配信を始めました。3密を避けるために日本各地でのセミナーや講演が開催できなくなったということもありますが、これを機に「より多くの方々に聖書の豊かさに触れていただきたい」という願いでスタートしました。さまざまな方々がこの企画に協力・参加してくださる予定です。良い番組制作ができるように努めてまいりますので、楽しみにしてください。

日本聖書協会オンラインインタビュー「聖書に聞く〜コロナ時代を生きるために」
https://www.youtube.com/watch?v=4yFCay2F01c

オンラインの拡大と共に、キャッシュレス、サブスクリプション*など、横文字の言葉が乱立する時代が加速していくことでしょう。一歩一歩それらの課題にも取り組んでいきたいと思っております。ぜひお祈りに覚えていただければ幸いです。
主の恵み!

* サブスクリプション:
 有限期間の使用許可、契約期間内において、定額で制限なくサービスを利用できる方式

2020年6月25日